アクアリウム講座 第21回 小型水槽の難しさ⑦ フィルター編③
こんにちは!
更新が遅くなってすみません。
店舗さんの生体什器の立ち上げや
改装でバタバタしていました。
今日もこれから福岡に向かいます!
今回のテーマは
小型水槽の難しさ⑦
フィルター編③です。
前回のところで誤解があると
いけないのでちょっと補足します。
有機物分解菌がいない方が
良いとことではなく
物理ろ過と生物ろ過を
兼ねてしまっているようなろ過器は
硝化菌が棲みついている場所
(生物ろ過部分)が
フン等の有機物で物理ろ過的に
汚れてしまうと
そこに有機物分解菌が集まり
酸素を大量に消費し、
硝化菌が酸素を取り込みにくくなり、
能力が低下するということです。
硝化菌が棲みついているところを
如何にフン等で汚さないかというところが
生物ろ過では重要となります。
大きなフィルターでは
生物ろ過部のメインとなる硝化菌と
物理ろ過部分でメインで働く
有機物分解菌棲み分けができるのですが、
生物ろ過、物理ろ過を兼ねている物では
棲み分けができません。
わかって頂けました?
さてさて本題へと入ります!
小型水槽セットに主に
組み込れているのは
投げ込み式フィルター、外掛けフィルター、
水中フィルターがほとんどだと思います。
これらフィルターの泣き所が
メンテナンスに関する部分です。
水質編でも書きましたが
水量がない小型水槽は
バクテリアでバランスを取るのが
大きな水槽と比べると難しいです。
更にフィルターがコンパクトなので
バクテリアの棲家も狭く
汚れやすく、洗浄、交換頻度が
多いといったことが輪をかけて
難しくしているというのが
ホントのところです。
かといって小型水槽では
飼えないのかというとそんなことはありません。
ちょっとしたコツがいるだけです。
ちゃんと説明していきますのでご安心ください!
各々のフィルターが見た目に汚れてくると、
飼育者はカートリッジを洗浄、若しくは
新品に交換してしまいます。
そうすると、どうなるか…
洗浄すると硝化菌や有機物分解菌は
流出してしまいますし、
交換すると汚れたカートリッジと共に
バクテリア達は捨てられてしまいます。
せっかくバクテリアでバランスが取れて
いい感じになってきたくらいの頃に、
バクテリア達の棲みついたろ材をポイして、
新品へと交換!
バクテリアも一緒に
ポイされてしまっています(泣)
苦労してバランスを取ってたのに…
ろ材を交換した途端に魚が調子を崩したとか
水槽が白濁りしたという経験はないですか?
これは水槽から一気にバクテリア達が
減ってしまったからです。
水質編でも書きましたが、
小型水槽は水量が少ないので
早く立ちあがった状態を作らないと
致命的になります。
硝化菌が減るとアンモニアを分解する量が減り、
シーソーのバランスが取れなくなり、
アンモニアが溜まり出します。
有機物分解菌が減ると悪玉菌が
一気にはびこり白濁りが起こります。
この飼い方では、ろ材を交換するたびに
毎回、水の立ち上げを行なう必要に
迫られてしまいます。
そんなん、めっちゃ
わや! わや! わや!でしょ?
そうならないようにする、方法があります!
次回に書きたいと思います。
ヒントは…
バクテリアバランスを崩さずキープすること!
今日はこれにて (^^)/