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なぜ、いかなごが減少しているのか?

2021.10.22
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 こんにちは、サンです。

 前回6月に投稿した「いかなご」の続きをお話ししたいと思います。今回は、なぜ、いかなごが減少しているのか諸説あるので、ご紹介したいと思います。

 

 1. 地球温暖化による水温の上昇です。いかなごは高い水温に弱く、真夏は海底の砂の中で、「夏眠」を行う習性があります。近年、海水温が高くなっている為、夏眠の間に体力が消耗し、冬の産卵に影響が出ていると考えられています。

 

 2. 海砂の減少です。30年前、高度成長期に入り、建築ラッシュで海が埋め立てられ、海砂が採取されるようになりました。いかなごは夏眠を行う習性があるので、海砂の減少がいかなごの減少の一因にもなっていると言われています。

 

 3. 近年、水がきれいになりすぎたからです。約30年前の高度成長期に、生活排水や工業廃水で、川や海は汚くなりました。この汚れた川や海をきれいにする為、条例が制定され、厳しく規制されました。そのおかげで、水は徐々にきれいになりました。しかし、海中に含まれる窒素やリンなどの「栄養塩」が30年前に比べると、3分の1に低下し、プランクトンが減り、それを食べるいかなごに影響しています。実際に、現在のいかなごは、昔に比べると20%細く小さくなり、産卵量も30%減となっています。水はきれいになったのですが、豊かな海ではなくなってしまっているのです。

 

 深刻ないかなごの不良と豊かな海に改善しようと、兵庫県明石市は地域に約100あるため池の底にたまっている栄養塩の泥水を、ポンプを使い、海に流し込んでいます。この取り組みが、将来、いかなごの増加や豊かな海になることを願います。

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