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いかなごのくぎ煮について

2021.02.15
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 こんにちは、サンです。

 近頃、少しずつ暖かさを感じるようになってきました。スーパーに買い物に行くと、菜の花、ふきのとう、たらの芽等、春の食材を目にするようになりました。私が春の訪れを感じる食べ物と言えば、「いかなごのくぎ煮」です。今回、いかなごのくぎ煮について、ご紹介したいと思います。

 いかなごのくぎ煮とは、春先(3月上旬)にとれる生のいかなごの幼魚を醤油、砂糖、生姜で甘辛く煮詰めた佃煮で、兵庫県淡路島、播磨地区から阪神地区を中心に親しまれている保存のできる郷土料理です。名前の由来は、出来上がりが折れた釘に見えることから、くぎ煮と呼ばれるようになりました。

 なぜ、この地区でいかなごのくぎ煮が作られるようになったのでしょうか?兵庫県明石や垂水では朝早く漁に出て、昼頃には店頭に新鮮な魚が並ぶ昼網漁があります。いかなごのくぎ煮を作るには、鮮度が重要で、買ってすぐに炊くことが基本です。鮮度が落ちるときれいなくぎ煮ができません。昼網漁がある明石、垂水に適していたと考えられます。私も何度か作ったことがあるのですが、買ってすぐに炊いたいかなごのくぎ煮は美味しいです(^^)♪もう少しすれば、いかなご漁が解禁となり、いかなごが市場に出回ります。春が待ち遠しいですね。

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